印刷品質検査の分野別ソリューションSolution

オンリーワンの基幹技術により
幅広い分野へ自動検査ソリューションをご提供します

検版システム・検版機

印刷上流工程で品質を守る

厳しくなる品質要求に応えるため、印刷工程に自動検査機を導入するニーズが増えていますが、印刷不良の原因の多くが印刷版にあると言われています。そこで、印刷工程に入る前の印刷版の検査、いわゆる検版工程で自動検査するために検版機を使うニーズが増えています。
また、印刷版は、お客様ごとに素材や大きさが異なるため、印刷版に最適な検版機を選択する必要があります。

シリウスビジョンは、様々な種類の版素材や異なるサイズの印刷版に対応した検版機を取り揃えています。さらに、顧客支給のデザインデータと製版用データの比較校正チェックや、製版後に試し刷りした印刷物がデザインデータと合っているかどうか、また版キズや異物などの欠陥がないかなど、製版の品質を厳しくチェックする検版システムをご用意しています。

シールラベル検査

多品種への対応と検査設定操作の自動化で、検査工程の大幅な効率化を実現

シールラベルは、ラベル形状、大きさ、面付け、素材、印刷方式など多種多様であるため、印刷品質検査時の検査設定も複雑かつ手間がかかるという問題をかかえてきました。しかも、少量多品種の印刷ニーズの増大に伴い、段取り替え頻度も増加し、現場作業員にかかる検査設定の負荷はますます大きくなっています。

シリウスビジョンの画像検査ソフトウエア「AsmilVision(アスミルビジョン)」は、簡易な操作と高精度の検査を両立することに成功した画期的なソフトウエアです。AsmilVisionを使えば、多種多様のシールラベルに対し検査設定を簡易化・自動化できるため、段取り替え時間が大幅に削減できます。
しかも、微細欠陥を検出するために検査レベルを上げても過検出しないため、現場検査員は安心してAsmilVisionに検査をまかせ、高い品質の製品を出荷することが可能となりました。

カード検査

固定印刷検査と可変印刷検査の同時実行が可能で、かつカード全面未検査領域なし

カード検査に求められる検査項目は多岐にわたり、検査精度も高いレベルが要求されています。しかも、印刷される内容は、固定絵柄や文字の印刷だけでなく、バーコード・2次元コードや個人写真画像など、1枚ごとに異なる絵柄や文字を印刷するカードも多くなっています。

また、カードは大判シートに多面付けで印刷された後、1枚1枚のカードに抜いて加工する製造方法が一般的です。この抜き加工時に抜き位置がずれるため、銀行カードやクレジットカードなどカード全面に背景絵柄がある場合、カード輪郭部の絵柄がずれるという問題が起こります。通常の検査機では、このずれが良品マスター画像と検査品画像の差となり、その差が過検出を引き起こすため、輪郭部をマスクして未検査領域にしてきました。

シリウスビジョンのカード検査用ソフトウエア「FlexVision(フレックスビジョン)」は、固定印刷検査と可変印刷検査が同時に実行できるとともに、独自の画像処理技術で、カードの輪郭部まで全面を検査する「未検査領域なし」検査を、業界で初めて可能としました。

しかも、微細欠陥を検出するために検査レベルを上げても過検出しないため、現場検査員は安心してFlexVisionに検査をまかせ、高い品質の製品を出荷することが可能となりました。

容器検査

容器検査における固有の撮像画像の歪みや伸び縮みを独自技術で除去
容器の形状や材質、印刷方式に即した搬送方式、最適なカメラおよび照明の選定で、多種多様な製品に対応

容器は、円筒形状から楕円筒(オーバル)形状、矩形・多角形、異形状、チューブなど、形状だけでも非常に多岐にわたっています。印刷方式も、スクリーン印刷からホットスタンプ、インクジェット印刷などのダイレクト印刷から、シュリンクフィルムやラベル貼付まで、多種多様です。
このような様々な容器の印刷品質を検査する場合、容器を回転させながらラインカメラで撮像するか、複数台のエリアカメラで多方向から容器を撮像し、検査必要な領域をカバーする方法が用いられます。

容器が3次元形状であるため、いずれの方法であっても、撮像した画像に歪みや伸び縮みが生じます。円筒容器を回転させながらラインカメラで撮像する場合でも、回転軸の偏心や容器の成形誤差などにより、撮像画像に大きな歪みや伸び縮みが生じます。通常の検査機では、この歪みや伸び縮みが良品マスター画像と検査品画像との差となり、その差が良品を不良品とみなす過検出を引き起こします。

シリウスビジョンの容器検査用ソフトウエア「FlexVision(フレックスビジョン)」は、このような大きな歪みや伸び縮みを補正しながら過検出することなく高精度に欠陥のみを検出する独自の画像補正技術を持っています。
特に、FlexVisionの最新の技術「スマートフィットテクノロジー」を使えば、非線形の局所歪みまで補正可能となります。

ブランクス検査

複雑な異形状にも対応、見当ずれ・位置ずれがあっても過検出なし、任意箇所の測色可能

搬送が難しく複雑な形にも検査が求められるブランクス検査は、高精度な位置合わせが求められます。シリウスビジョンのブランクス画像検査機は、搬送時に起こるワークの傾きや撮像画像の伸び縮み・歪みを、ソフトウエアで補正するため、基準面の無い異形状のブランクスであっても、過検出することなく高精度に検査可能です。

また、多色刷りのブランクスを検査する場合に起こる見当ずれによる過検出も、シリウスビジョン独自のずれ許容処理技術により補正することで、厳しい検査レベルで微細欠陥を検出します。さらに、測色機能(ΔE測定)により、任意の指定領域の微妙な色変化を測定できるため、近年ますます厳しくなる印刷色濃度の品質管理も容易となりました。1台のカラーカメラで撮像した画像に対し、測色機能と印刷欠陥検査が同時に実行可能なため、これまでの測色専用機器は不要となります。

なお、自動供給フィーダーや吸着コンベア搬送機構、不良品排出や良品の枚数ごとの仕分けが可能な搬送機付きブランクス検査機もご提案可能です。

基板/成形品検査

高精細基板検査

高解像度ラインカメラ(8k画素〜16k画素)とシリウスビジョンの基板検査ソフトウエア「FlexVision(フレックスビジョン)」により、高精細な印刷パターンや外観を高精度(ミクロンオーダー)で検査可能。独自の画像処理基幹技術により、過検出を極限まで抑えて微細欠陥を的確に検出します。さらに、パターンの幅をパターンに沿って自動的に計測する、連続パターン計測機能もご利用いただけます。

高精細な基板検査

成形品検査

高解像度エリアカメラ(5M画素~45M画素)とシリウスビジョンの成形品検査ソフトウエア「FlexVision(フレックスビジョン)」により、複雑な3次元形状をもつ成形品表面に印刷された文字や絵柄を高精度に検査可能。独自の画像処理基幹技術により、印刷の歪みや伸び縮み、太り細りなどがあっても、過検出を極限まで抑えて微細欠陥を的確に検出します。

検査ユニット

既存設備に取り付けてインライン検査可能

既設の印刷機や加工機に画像検査機を取り付けて、印刷加工しながらインラインで自動検査をしたいというニーズにお応えする検査ユニットです。
検査に必要なカメラ(ラインカメラ、エリアカメラ、CISカメラ、他)、照明機器(拡散照明、正反射照明、ライン照明、マルチ照明、他)、パソコン(画像ボード、IOボード、画像検査ソフトウエア)、周辺機器(センサー、エンコーダ、ケーブル、他)、各機器取付治具で構成されます。インラインで自動検査できるよう、専門技術者が最適な機器を選択するとともに、お客様の印刷加工機に合う取付治具を設計・製作します。

例えば、国内外の主要印刷機メーカー(シールラベル印刷機やビジネスフォーム印刷用フォーム輪転機)に対し、狭いスペースでも取り付け可能なCISカメラを使用した数多くの実績があります。フォーム輪転機では、2台のCISカメラで両面検査を行っています。

照明の選定から搬送機の製作まで、すべてシリウスビジョンにご用命ください。

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