
大判ワークを対象とした、非接触検版/抜取り検査装置
“NC-Stage-MCIS”は、検査対象に近接して設置できる接写式照明一体型のCIS(Contact Image Sensor)型カメラを採用したステージ移動検査装置です。多面付けされた大判シートラベルや、大判の一般印刷物の刷出し検版、全数及び抜取り検査などに活用に活用でき、非接触型なのでウェットな状態の検版にも最適です。
CISカメラは、被検査対象から12mm離すだけで撮像でき、バー状で照明を内蔵しているため別の照明機器も不要。こうした特性から、従来型と比べ大幅な省スペース化を実現しています。
標準検査分解能600dpiで、0.1~0.15mm角の欠陥を検出する高精度でありながら、600mm×500mmサイズの多面付印刷シートに対し3秒程度で撮像と検査を完了できます。
画像処理エンジンには「ワンマスター方式」のナビタスチェッカ-フレックスを搭載、印刷の位置ズレや伸び縮み、太り・細り、輪郭ばらつきなどがあっても、1枚の良品画像をマスター登録するだけで過検出を起こすことなく微細欠陥を検出します。さらに連番・バーコード・2Dコード・マイクロQRコードや、会員番号・名前などの可変情報が印字されていても、それを読み取って正しく印字されているかを照合するとともに、欠けやにじみ、かすれ、はみ出しなどの微細印刷欠陥を検出します。同時に見当ズレ・位置ズレ・傾きズレ・任意箇所の寸法を高精度で計測可能です。
概要
- CIS型カメラを採用した、大判用検査装置
- 標準分解能は600dpi(0.042mm/画素)、0.1mm~0.15mm角の欠陥検出が可能
- 600mm×500mmサイズの多面付シートに対し、画像撮像から検査まで3秒程度で完了
- 高品位のカラー画像が撮像可能で、色調変化や色抜け、色汚れ、変色なども検出可能
- 伸縮補正位置合わせと輪郭ファジー比較処理でパターン欠陥を安定検出
基本仕様
項目 | 内容 |
---|---|
本体標準 サイズ |
1,000mm(W)×2,000mm(D)×1,200mm(H) 約500kg |
標準検査 対象サイズ |
最大600mm×500mm |
スキャン速度 | 最大 23kHz 分解能600dpi(0.042mm/画素)時:約50m/分 分解能300dpi(0.085mm/画素)時:約100m/分 分解能150dpi(0.169mm/画素)時:約200m/分 |
採用カメラ | 接写式照明一体型 CIS(Contact Image Sensor)型カメラ ※標準分解能:600dpi(0.042mm/画素)、RGBカラー画像撮像 |
PC | OS:Windows マルチCPU(2~4Core)、メモリ4GB以上 |
ワーク吸着機構 | バキューム式ステージ |
電源 | 3相200V、50/60Hz、約3.0kw(搬送機側) 単相100V、50/60Hz、約400w(検査ユニット側) |
画像処理 ソフトウエア |
フレックスビジョン |
検査設定 ツール |
NEO |
検査レベル 指定 |
5段階選択(例:厳しい、やや厳しい、普通、やや粗い、粗い) ※各検査条件はユーザ指定可能 |
検査内容 | ピンホール、文字欠け、突起、にじみ、かすれ、異物、色むら、印刷位置、ラベル位置、見当ズレ、位置ズレ計測、傾きズレ計測、OCR(文字認識)、バーコード・2次元コードの認識・照合、連番検査、バーコードグレード判定(参考値) ※サポートするバーコード/データコード NW-7(Codabar)、JAN(EAN、UPC)、CODE-128、CODE-93、CODE-39、Interleaved 2of5(ITF)、Industrial 2of5、RSS(GS-1 Databar)、他 / QRコード、マイクロQRコード、DataMatrix (ECC 200、GS-1)、PDF 417 ※印刷文字や指定場所ごとに異なる検査精度や条件を設定可能 |
出力 | NG画像(全画像、欠陥部切り出し画像)、欠陥位置、検査・計測結果レポート、検査条件ファイル保存 |
結果確認機能 | FLX-Verify(フレックスベリファイ)(オプション)
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